カーペンターズを多くの方が誤解しているような気がします。彼らは実に有能なミュージシャンでした。兄リチャードはピアニスト、アレンジャー、ライターとして・・・。そしてカレンは稀有なヴォーカリスト、そしてドラマーとして。
カレンが有能なドラマーであることは拙ブログ(
Carpenters 「Now&Then」(1973))でもご紹介済ですが、YouTubeにまたまた素晴らしい映像がアップされていたので、ご紹介しておきます。
この映像は1976年に発売されたカーペンターズのライヴアルバム「Live at the Palladium」でもご紹介されているもので、ガーシュウィンの楽曲に合わせてカレンが楽しそうにドラムを叩きまくっております。
1分6秒あたりからカレンが登場し、以降、実に楽しそうにいろいろなドラムを叩いてます。どうですか。ここまで彼女が素晴らしいドラマーであることは、あまりご存知なかったのではないでしょうか?
カーペンターズとしてデビューした当初、彼女はドラムを叩きながら歌いたかったそうです。これだけ上手ければ、そう思うでしょうね。
ドラムの基礎であるパラディドルを生かした、実に堅実なドラムソロです。所謂ハードロッカーにありがちなツーバスでゴリゴリやるドラムソロとはまた違う味わいがありますね。
それにしてもこうしたアイデア(恐らくリチャードのアイデアでしょう)は、いかにもカーペンターズらしいもの。とにかく音楽を楽しむことにかけては天下一品でした。