私がシン・リジィを知ったのは、ジョン・サイクスが加入して制作された「Thunder and Lightning」の発表後でした。ラスト・ライヴのアルバムもよく聴きましたね。その中の1曲、「Boys Are Back in Town」は特に大好きな1曲でした。
あれから25年以上経ってますが、今回「Boys Are Back in Town」が収録されたオリジナルアルバムを縁あり購入。ここ数週間、ずっと聴いてますが、オリジナリティ溢れる楽曲群に今更ながら感心しております。
このアメリカンコミックを思わせるジャケがまたいい。どことなくユーモア感も漂う、いい意味でのB級感覚が素晴らしいですね。
さてシン・リジィというバンド、一般的にはハードロックというジャンルにカテゴライズされると思いますが、この作品を聴く限り、決してハードロック一辺倒のバンドではないということがよく分かりました。これはバンドの顔的存在のフィル・ライノット(昔はフィル・リノットとの表記が多かったですが)のソングライティングセンスによるところが大きいと思われます。
②「Angel From the Coast」、④「Romeo and the Lonely Girl」、⑦「Fight or Fall」なんかはその典型例ですね。
↓この曲はシン・リジィのイメージを大きく変えた1曲です。
シン・リジィのバンド形態は、ハードロックには珍しく、ベース(フィル・ライノット)がヴォーカルを兼務するというもので、キッスなんかも同じですね。しかしそのサウンドはキッスとは違い、どこか哀愁漂うものがあるような気がします。フィルがアイルランド出身ということもあるのでしょうか?
そのシン・リジィの特色がよく現れたのが⑥「The Boys Are Back In Town」。彼等のビッグヒット曲で、代表曲といえるでしょう。とてもキャッチーで、彼等の特徴のひとつであるツインギターが映える1曲です。このときのギターはスコット・ゴーハムとブライアン・ロバートソン。シン・リジィはゲイリー・ムーアやジョン・サイクスといったギターの名手を輩出したバンドとしても有名ですね。
このアルバムではゲイリームーアは参加してませんが、名曲⑧「Cowboy Song」のライヴ映像を探していたら、ゲイリーが弾きまくっている1978年のライヴ映像がありましたのでアップしておきます。
この「Cowboy Song」、イントロのバラード調のところからエンディングまで、全く隙のない作りだなあと感心してしまう楽曲です。クレジットではフィル単独の作品となっていますが、別のデータではドラムのブライアン・ダウニーも曲作りに参加しているとあります。確かにサビの部分は変拍子を交えた凝った作りで、リズムキープがキーとなっていますが。
この曲も大好きで、アップした映像のゲイリーのハッスル振りもいいですね。ホントはこの映像、続いて「The Boys Are Back In Town」がメドレーで続くのですが、ここではカットバージョンをアップしました。フル・ヴォリュームで聴いてください。
☆ルドルフさん、コメント有り難うございます。
映画の主題歌になっていたとは知りませんでした。トイストーリーと「
The Boys Are Back In Town」、どうも私のなかではイメージが合致しません(笑)。
ゲイリー・ムーアのシブい面もフィルと似たようなものですが(??)、ギターを弾いている姿は実にカッコイイ。同感です。中学時代に、ゲイリーに憧れていた同期は何人かいました。ギター弾きにとっては魅力的に映りますね。
「Thunder and Lightning」は中学時代に聴いたっきりです。今度久しぶりに聴いてみようと思ってます。
Thin Lizzy こうしてみるとかっこいいですね。
音楽は好きだったけど、やはりこのうさんくさい外見があまり好きではなかった。Philのことね。
香港のカバーバンドがThe boys are back in townをいつもやってくれるのですが、何十年ぶりかに聞いたときは鳥肌が立ちました。
ギターの子がかなりできるのですごいですよ。
このバンドを聞いていたのって中学ぐらいだったのかな?
すごい昔のことのように思います。
☆Junpeiさん、コメント有り難うございます。
あの外見に騙されてしまった方々は多いと思います、私もですが(笑)。
そういった意味ではこのバンド、ソンをしているかもしれませんね。実際はご指摘の通り、カッコイイバンドなんですよね。
香港のカバーバンド、なかなかいいセンスしてますね。The boys are back in townは軽快なシャッフル系ナンバーなので、テクニックよりもグルーヴ感をどう出せるかというセンスにかかっているような気がします。